この小説は「まいログTCG研究室」の二次創作になります。
Discord内のまいログチャンネルを基にしたネタが登場しますのでご注意ください。


f:id:hadukimiu:20191004233007p:plain「すぅー、バターと砂糖持ってきてー。あと、そのトースト12番席にお願いー。」

f:id:hadukimiu:20191004232946p:plain「はいはーい。」

f:id:hadukimiu:20191004233007p:plain「あと、コーヒーのパック取り替えもお願いー。」

f:id:hadukimiu:20191004232946p:plain「はーい」

f:id:hadukimiu:20191004233007p:plain「あ、3番席会計も、私、閃光弾投げてくるから」

f:id:hadukimiu:20191004232949p:plain「おっけー…ん?」

f:id:hadukimiu:20191004233010p:plain「はぁ!?なんでこいつ閃光弾効かないのよ!?」

f:id:hadukimiu:20191004232953p:plain「いや、私が『はぁ!?』だからね!?なにしてんのよ、まい!!」


とある街にある、TCGまいろぐカフェ。色んなカードゲームを扱っててカードプレイヤーさんたちの憩いの場所になっています。

遊戯王、デュエルマスターズ、それ以外のカードゲームの他にも、携帯ゲームでの交流も可能な店舗です。だからお客さんが、携帯ゲームで遊ぶのは一向に構わないし、大歓迎なんだけど…けど…


f:id:hadukimiu:20191004232953p:plain「だからといって、なんでPC持ち出してんのよ…てか、なにそのゲーム!」

f:id:hadukimiu:20191004232957p:plain「え?モ○スターハ○ター○ールドア○ス○ーン」

f:id:hadukimiu:20191004232955p:plain「ご丁寧に伏せ字までどうも、でも、ぶっちゃけ意味ないよねその伏せ字?」


職務中に何やってんのよこのオーナー!?なんで客と一緒にモ○ハンやってるわけ!?
他の客と一緒にPCゲームに興じるこの人の名前はまい。……こんなんでも、このショップのオーナーです…はい… 
そんなまいに怒号を飛ばしてる私はすぅって言います。一応ここで働いてます。
残念ながら既に日常茶飯事で、一度や二度のことではないんだけどね…うん。


f:id:hadukimiu:20191004233012p:plain「いい?すぅ、こういうホビー系のお店はね?流行りにも敏感にならなきゃダメなのよ?」

f:id:hadukimiu:20191004232955p:plain「流行りを理由に職務を怠慢するオーナーこそ真にダメな人間だと思うんだけど?」

f:id:hadukimiu:20191004233007p:plain「ダメじゃないよ?ちゃんと情報収集とプレイヤー交流に勤しんでるだけだから。あ、そこで罠仕掛けてください、誘導するので。」
客「すいませーん、ショーケースいいですかー?」

f:id:hadukimiu:20191004233005p:plain「ごめんなさーい、あと20分待ってー、体力削るからー。」

f:id:hadukimiu:20191004232953p:plain「客からのオーダーを拒否るな!!」


良くも悪くもこのマイペース加減が客に受けて客足が途絶えるってことはないんだけど…いや、ほんとどうなんだろう。
交流の場とは緩いくらいがちょうどいいというのがまいの方針だけど…。


f:id:hadukimiu:20191004232953p:plain「あー、もー、シフォーン!シフォンからも何か言ってよー!まいが全然仕事しない!」

f:id:hadukimiu:20191004232920p:plain「………いつものことなんだから特にいうこともないと思いますわよ?」

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「うわ、シフォン、もうオーナーを戦力外として換算してる…。」

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「オーナーはいっそマスコット兼ペットとして愛でるくらいが精神衛生上よろしいですわ。」

f:id:hadukimiu:20191004232955p:plain「待って?今ペットって言わなかったこのメイドさん。軽く人権無視してない?」


私に話しかけられるまで黙々と仕事をこなしていたこの娘はシフォン。私と同じくにこのカフェで働くメンバーです。基本メイド服で仕事をしててお店に来るお客さんからも人気が高いんだけど、このお店べつにメイド服着用は義務化されてないはずなんだけどなぁ…


f:id:hadukimiu:20191004232920p:plain「そんなことより、さっきのお客様早く対応した方がよろしいですわよ?」

f:id:hadukimiu:20191004232946p:plain「あ、そうだったね。すいませーん!すぐいきまーす!」


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f:id:hadukimiu:20191004232946p:plain「ふぅ…今日も賑わってるね。」

f:id:hadukimiu:20191004232920p:plain「そうですわね、連日飽きずに皆様来てくれるものですわ。」
まぁ確かに、いろんな人が増えたなぁ・・・ほんとびっくりしてる。

f:id:hadukimiu:20191004233010p:plain「うわーん!またやられた!なんなのよこいつ!動き早すぎ!対応できないじゃん!」
モンハン客「いや、まいさん、そもそも近接でそいつの相手は上級者出ないと無理っすよ」

f:id:hadukimiu:20191004232953p:plain「まだやってたの、この人!?ほんと職務ほっぽり出してよくモン○ンしてられるね!?」

f:id:hadukimiu:20191004233010p:plain「いやいやいや、ちゃんと考えてるよ、すぅ?ゲームをすることで今後の営業方針のインスピレーションを養ってるのよ。」

f:id:hadukimiu:20191004232955p:plain「そんな方法で儲かるなら誰でもやってるよ!だいたいどんな方法で儲けようと思ってんの?」

f:id:hadukimiu:20191004232957p:plain「そりゃ勿論ナ○ガ装備コスで。」
モンハン客「そこはキリ○装備が鉄板では?まいさん。」

f:id:hadukimiu:20191004232953p:plain「知るわけないでしょそんなのーー!!」
てか何?店員にそんな際どいコスプレさせる気!?シフォンですら間違いなく怒るよ?

f:id:hadukimiu:20191004232954p:plain「やだなぁ、冗談だよー。でもその顔だと、ちゃんとその装備がどういうのかは知ってるんだねー(ニヤニヤ)」

f:id:hadukimiu:20191004232943p:plain「なっ…!そ。そんなの勝手に情報入ってくるし…」

f:id:hadukimiu:20191004231051p:plain「まぁ、そのあたりにしてあげた方がいいですわ。キ〇ン装備に恥じらう、すぅの絵面は見てみたいですけど、本当にその手の客しか来なくなりますわよ?」

f:id:hadukimiu:20191004232955p:plain「うん、いまサラッとフォローしたようでしてないよね?シフォン。てか何?キ〇ン装備推しだったの?」


そんな需要は欲しくないし流石に引き受けられないよ…頼むからもう少し全年齢対象の健全な方法でお願い…オーナー…

f:id:hadukimiu:20191004233005p:plain「だめかー、どっちにしろやるつもりはないから安心していいよ?」

f:id:hadukimiu:20191004232949p:plain「本当にやったら、即日バイト降りますよ」

f:id:hadukimiu:20191004232920p:plain「でも実際、新しい集客方法は欲しいところですわね。マスコット系店長のスタイルだけで延々と受けていくのは大変ですし」


f:id:hadukimiu:20191004233012p:plain「そこなのよねー。うーん、わかった。デュエルで勝てば何してもいいとか?」

f:id:hadukimiu:20191004232955p:plain「そんな世紀末タウンみたいなシステム導入しないで」

f:id:hadukimiu:20191004233012p:plain「じゃあ、サーキットを貸し切りにして盗んだバイクでデュエルするとか」

f:id:hadukimiu:20191004232955p:plain「そんな財力ないしなんでそこだけ盗難車でやるんですか、あと往年の名曲に謝って?」

f:id:hadukimiu:20191004233007p:plain「仕方ないなぁ、なら超能力を導入してリアルダメージを実装するでどう?」

f:id:hadukimiu:20191004232953p:plain「○D'sからはなれてよ!!?」


連続で提案を却下されてむくれるまい。いや、あのね?そんな提案出しても通ると思うの?あと、むくれ顔が若干可愛いのが腹立つ。


f:id:hadukimiu:20191004232920p:plain「まいの意見は無視するとして、もう少し現実的な部分はほしいですわね。」

f:id:hadukimiu:20191004233005p:plain「すぅとシフォンからやさしさの欠片も見当たらない…」

f:id:hadukimiu:20191004231051p:plain「自分の言動を振り返ることをお勧めしますわ」

f:id:hadukimiu:20191004233005p:plain「・・・・・・(虚無の表情)」


課金ガチャで有り金全部溶かした人の表情をそこでしないでください。


f:id:hadukimiu:20191004232920p:plain「よーちゅーぶで配信とかでもいいと思いますけど、広告面でもう少し押し出していきたいですわね。」

f:id:hadukimiu:20191004232949p:plain「シフォン、どういうもので考えてるの?」

f:id:hadukimiu:20191004232920p:plain「まぁ、よくあるものですとキャッチコピーとかですわね。俗にいう煽り文句というものですわ。」

f:id:hadukimiu:20191004233007p:plain「冷やし中華始めました、的な?」

f:id:hadukimiu:20191004232920p:plain「そこでそのチョイスは謎ですけど、大体そんなものですわ。」

f:id:hadukimiu:20191004232946p:plain「つまり、TCGまいログカフェのキャッチコピーを作って売り込んでいこうってこと?」

f:id:hadukimiu:20191004231051p:plain「その通りですわ、すぅ。」
キャッチコピーかぁ・・・あんまりそういうの考えたことなかったなぁ・・・でも、これだけ多くのお客さんが来てくれてるし、お店的にもそういうのが一個あった方がいいのかな。とか思ってた矢先にまいが手を挙げる。

f:id:hadukimiu:20191004232954p:plain「はいはい!『身体は決闘を求める』でどう?」

f:id:hadukimiu:20191004232920p:plain「フ〇ム脳はあなただけで十分よ。」
粉砕。

f:id:hadukimiu:20191004233007p:plain「『人は決闘を繰り返す』。」

f:id:hadukimiu:20191004232920p:plain「核戦争後の世界で決闘する余裕はないでしょ。」
玉砕。

f:id:hadukimiu:20191004233010p:plain「『もがれるライフの断末魔』で!」

f:id:hadukimiu:20191004232953p:plain「だからなんで殺伐としたゲームから全部選んでるの!?」
大喝采。


勿論、お客様達から。うぅ・・・耐えきれずに突っ込んでしまった・・・。


f:id:hadukimiu:20191004232955p:plain「いや、ほんと作るなら真面目に意見募らないと終わんないよ?」

f:id:hadukimiu:20191005000117p:plain「むー…そんなにいうなら何かいいキャッチコピーあるよね?」

f:id:hadukimiu:20191004232955p:plain「えっ、うーん…」


少しの間考える。お店の雰囲気とかそういうものが伝わればいいのかな、あんまり自信ないけど。


f:id:hadukimiu:20191004232949p:plain「アットホームな決闘場」

f:id:hadukimiu:20191004233012p:plain「却下!」

f:id:hadukimiu:20191004232953p:plain「なんでよ!」

f:id:hadukimiu:20191004233012p:plain「アットホームなんてブラック企業の使う常套句だわ!」

f:id:hadukimiu:20191004232953p:plain「バイトにだけ仕事させて店長がゲームしてる店のどこがホワイトよ!」

f:id:hadukimiu:20191004232920p:plain「シ○デスナでなくクロデスナと」

f:id:hadukimiu:20191004232955p:plain「シフォン?誰もそこで上手いこと言えなんて求めてないからね?」

実際黒なのは間違いないけど。あとそれ、確かポケ○ンだっけ?
ため息をついて、ちょっと周りを見る。

デュエルスペースですでに二時間以上一つの試合を続ける人、

制圧盤面を高速で作る人、

昔ながらのカードを活躍させる人、コーヒーを楽しむ人、

テレビに流れるアイドル番組を眺める人、

ストレージを漁る人、

携帯ゲームに興じる人、



正直言ってカオスだ。



でも、それくらい自由で、楽しくて、暖かい。


f:id:hadukimiu:20191004232946p:plain「ゆるく」

f:id:hadukimiu:20191004232920p:plain「やさしく」

f:id:hadukimiu:20191004232954p:plain「やりたいことを」


いつの間にか、3人でそんなことをつぶやく。

なんだ、やっぱ答え出てたんだ。

くすりと笑って、


f:id:hadukimiu:20191004232946p:plain「決まったね」

f:id:hadukimiu:20191004232920p:plain「決まりましたわ」

f:id:hadukimiu:20191004232954p:plain「いつも通りだね」


「…尊い…美少女同士の絡み尊い…」
「有難や有難や…」
「ありがとう、まいろぐカフェ、それしか言葉が見つからない」
「尊さが臨界点に達して尊死する…っ!」
「尊み秀吉」

f:id:hadukimiu:20191004232953p:plain「いや誰よ、尊み秀吉って!?てか何!?今までそんな風に見られてたの?」


前言撤回、やっぱこのカオス碌なものじゃなかった!


f:id:hadukimiu:20191004232920p:plain「すぅ、ほら、呆けてないで次の注文受けてきなさい。」

f:id:hadukimiu:20191004232953p:plain「ちょ、切り替え早くない?10秒前のいい雰囲気は?」

f:id:hadukimiu:20191004233010p:plain「とりあえず次上位クエで…って!ちょっと!いきなり奇襲は初見殺しすぎあーー!」

f:id:hadukimiu:20191004232953p:plain「当たり前のようにゲームに戻るなオーナー!」


…TCGまいログカフェ、今日も不真面目に営業中です。またのご来店、お待ちしております。


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第一話:狩りと決闘とキャッチコピー  終


第二話:アイドルパニックに続く